ニュースの月別アーカイブ

台湾が4年ぶりに死刑執行を再開

 2010年4月30日午後7時前後に4名の死刑確定者に対して死刑が執行されました。2005年12月以来約4年半の死刑執行停止状態が終わりました。

大阪母子殺人事件で最高裁が死刑を事実誤認で破棄・差戻し

 大阪平野区で2002年に主婦(当時28歳)と長男(当時1歳)が殺され放火された事件で、最高裁第三小法廷(藤田宙靖裁判長)は、殺人と現住建造物放火の罪に問われた大阪刑務所職員(休職中)森健充被告(52歳)を死刑とした二審判決、無期懲役とした一審判決をいずれも破棄し、審理を大阪地裁に差し戻した。判決は5人の裁判官中4人の多数意見。

中国政府が日本人死刑確定者3名の死刑も執行、4日間で4人の執行

 4月9日午前9時(日本時間午前10時)、中国で麻薬密輸罪で死刑判決が確定していた武田輝夫死刑囚(67歳)、鵜飼博徳死刑囚(48歳)、森勝男死刑囚(67歳)の3人の死刑が執行された。武田死刑囚と鵜飼死刑囚は大連で、森死刑囚は瀋陽で死刑が執行された。

中国大使館前で、死刑執行に抗議する緊急アピール行動

 中国政府は、4月6日に、麻薬密輸罪により死刑が確定していた赤野光信さんを、また4月9日には、同様の罪で死刑が確定していた武田輝夫さん、鵜飼博徳さん、森勝男さんに対する死刑を執行しました。

 この事態に対して、アムネスティ日本が呼びかけ団体となり、4月5~9日にかけて、中国大使館前において、今回の死刑を含む、中国でのあらゆる死刑に抗議し、あらゆる死刑の執行停止を求める緊急アピールが行われました。

中国政府が日本人死刑確定者1名の死刑を執行

 4月6日午前9時30分(日本時間午前10時30分)、中国の大連拘置所の関連施設で、麻薬密輸罪で死刑が確定していた赤野光信死刑囚(65歳)の死刑が執行された。執行方法は薬物注射によるとみられる。日本外務省によると、第二次世界大戦後に海外で日本人が刑事犯として死刑執行された例はこれまでにないという。

「名張毒ブドウ酒事件」で最高裁が再審開始取消し決定を差戻し

 1961年3月に三重県名張市で農薬入りのブドウ酒を飲んだ女性5人が死亡、12人が中毒症状を起こした「名張毒ブドウ酒事件」で、最高裁第三小法廷(堀籠幸男裁判長)は4月5日付で、奥西勝死刑囚(84歳)の再審を開始すべきか否かの判断を名古屋高裁に差し戻す決定を行った。

中国政府が残りの日本人死刑確定者3名の死刑執行を通告、岡田外相が懸念伝える

 岡田外相は4月2日の定例記者会見で、中国政府が麻薬密輸罪で死刑判決が確定していた日本人死刑囚3人の死刑を執行すると通告してきたことを明らかにした。死刑執行を通告されたのは、武田輝夫死刑囚(67歳)、鵜飼博徳死刑囚(48歳)、森勝男死刑囚(67歳)の3人。