森英介法相が2度目、4人の死刑を執行

 
日付:  木曜日, 2009-01-29
 
 1月29日(木)、麻生内閣の森英介法相が、牧野正さん(58歳、福岡拘置所)、川村幸也さん(44歳、名古屋拘置所)、佐藤(旧姓野村)哲也さん(39歳、名古屋拘置所)、西本正二郎さん(32歳、東京拘置所)の4人の死刑を執行しました。森英介法相による死刑執行は、昨年10月28日の2人の執行に続いて2度目で、その間わずか3か月、合計6人になります。
 今回執行された4人のうち、牧野正さんと西本正二郎さんはいずれも自ら控訴を取り下げて一審限りで死刑判決が確定していました。また、牧野さんは公判段階から精神障害の存在が争われていました。昨年10月の国際人権自由権規約委員会の日本政府報告の審査でも、高齢者や精神障害者への死刑執行には慎重であるべきこと、必要的上訴制度を整備すべきことが勧告されており、今回の執行はこれらの勧告をも無視するものです。
 一昨年12月に続き昨年12月にも国連総会が2年連続で死刑執行停止を決議し、中国・アメリカなど残る死刑存置国も死刑執行を減らしているなか、日本だけが死刑執行を急増させています。世界の7割の国が死刑なしでやっているのに、日本だけが死刑なしではやっていけない理由などあるのでしょうか。
 今回の執行により、現在の死刑確定者の人数は95人になりました。
 
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